株式会社伊藤久右衛門
- 取り扱い商品
- 宇治茶・抹茶・スイーツ・和菓子
- 取り扱い商品カテゴリ
- 食品
- 利用サービス
- Buyee Connect
- メインターゲット国
- オーストラリア
- 台湾
- アメリカ
天保3年創業、江戸時代から受け継ぐ伝統を大切にしながら、お茶の新しい価値を発信する京都・宇治のお茶屋「伊藤久右衛門」。品質にこだわり丁寧に仕上げたお茶は多くの有名寺社に共される一方、宇治茶の魅力を広く伝えるため、常に新しい感覚を取り入れた事業運営に取り組んでいらっしゃいます。当初の想定より海外の方に売れて驚いたと話すご担当者様にBuyee Connectご導入のきっかけや導入後の状況について伺いました。
越境ECサービスを利用したブランド/商品/サイト
■京都宇治 伊藤久右衛門公式オンラインショップ
定番商品や季節限定商品などスイーツだけでも40~50商品をラインナップし、宇治茶を含めると約100商品を販売するECサイト。ECの普及期である2000年からネット販売を開始し現在のECの売上比率はおよそ30%。巧みに活用するSNSとともに、日本と世界に宇治茶ならではの美しい色・豊かな香り・味わいを、現代のライフスタイルとともに提案しています。導入のポイント
Point
越境ECをはじめようと考えた背景
- コロナの収束後、店舗には訪日外国人観光客が増加
- 店舗で商品を購入されたお客様から海外販売のご要望を受けることで需要が顕在化
Point
なぜBuyee Connectにしようと考えたか
- コストがかからず導入方法が手軽、フューチャーショップのサイト仕様にも対応
- 海外のお客様からのお問い合わせ対応サービスが付帯
Point
実際に開始してからの反響や感想は
- 予想を超えて販売が拡大、最上位の抹茶商品「宝久」が海外から良く売れる
- 今後は海外向けの販売を強化する方針に決定
導入担当者様からの声
日本のお客様とは異なる消費を行う海外のお客様。最上位の抹茶商品を購入し、客単価が国内向けの消費に比べて2倍程度に向上。想定よりも海外からの購入が増えていることで、ECサイトのコンテンツを追加し、今後はSNSによるコミュニケーションの拡大も検討。
株式会社伊藤久右衛門(以下当社)は天保3年創業、江戸時代から受け継ぐ伝統を大切にしながら、お茶の新しい価値を発信する京都・宇治のお茶屋です。ECサイトではスイーツや和菓子など40~50商品を販売し、宇治茶を含めると100製品ほどを販売しています。国内外で10店舗を出店し、宇治茶の魅力を日本と世界に向けて発信しています。
創業から190年以上経つ当社では、お茶の品質を大事にしながら、宇治茶の魅力を広く伝えるために、常に新しい感覚を取り入れて時代に合わせて変化することを大事にしています。ネット通販はECの普及期である2000年に開始し、急須で淹れるだけではないお茶の楽しみ方も提案しています。
店舗で販売する商品は、抹茶を使用したスイーツ、たとえば茶房の抹茶パフェをアイスバーにした「宇治抹茶パフェアイスバー」が国内では一番人気の商品です。一方で海外から商品を購入されるお客様にはスイーツよりも、抹茶そのものの方が人気の高い状況となっています。海外のお客様から購入される商品は最上位クラスである「宝久」が一番人気です。色や香りがよく、抹茶の旨味を強く感じられることが特長の商品です。
Buyee Connectを導入したきっかけは、コロナ収束後に拡大した海外のお客様から「海外からも購入ができないか」とご要望をいただいたことです。コロナ以前も中国を中心とした海外のお客様は多数ご来店いただいておりましたが、海外販売の需要については把握しておりませんでした。コロナ収束後、店舗に来店されるお客様にアメリカやヨーロッパの方が増え、お客様から直にご要望をいただいたことで需要を認識し、2023年の11月からBuyee Connectの利用を開始いたしました。
導入当初は、実は海外販売に向けた取り組みに力を入れている状況ではありませんでした。しかし導入してみると、海外のお客様から予想を超えた反響とご購入が続いたことで、海外販売のポテンシャルを感じるようになりました。外国のお客様向けにECサイト内に海外から購入できる商品の一覧ページを作成し、現在は越境ECのご利用方法の説明や抹茶の点て方の動画などを掲載しています。店舗にも多く外国のお客様がご来店されており、今後は店舗における海外販売の演出や、海外のお客様向けのSNSにおけるコミュニケーション拡大などにも力を入れて取り組んでいきたいと考えています。
当社ではもともと京都中央信用金庫さんを通じて海外販売には取り組んでおりましたが、ECサイトにBuyee Connectを導入しようと思ったポイントは4つあります。1つ目は当社に費用がかからないこと、2つ目はタグの導入だけで手軽なこと、3つ目は海外のお客様のお問い合わせにBuyeeで対応していただけること、そして4つ目は当社のECショップが利用しているフューチャーショップに対応していることです。導入にあたり複数のサービスを検討しましたが、Buyee Connectが当社のニーズに一番合っていると感じました。
越境ECを開始してみて驚きました。予想よりもBuyee Connectを利用して購入されるお客様が多くびっくりしている状況です。円安など外部環境の影響もあったのかもしれませんが好調が続いています。実は導入前は正直に申し上げて、「1番安価な抹茶商品であれば海外のお客様にもお試しでご購入いただけるかな」程度に考えていましたが、蓋を開ければ最上位商品の「宝久」が最も人気となりました。国内向けの販売よりもお客様の購入単価は1.5倍~2倍程度の状況となっており、海外のお客様の本物志向の高さを感じています。抹茶を点てるための茶道具一式セットも購入されておりますが、それよりも抹茶単体で売れていることが多いため、海外のお客様はインスタントコーヒーのようにお湯で溶いて飲用されているのではないかと考えています。
購入されるお客様の傾向としては、アメリカと台湾が多くなっています。アメリカはフラペチーノのような甘いお茶が販売されている傾向があり、甘くないお茶として抹茶の人気が高まっているのかもしれません。グリーンティーもよく売れています。台湾はお茶を飲む文化があるので親和性が高いのだと思います。オーストラリアからは、アメリカ、台湾に次いでご購入をいただいています。当社ではオーストラリア向けにマーケティング施策を行っているわけではないためこれはBuyeeのユーザー特性によるものかもしれませんが新しい発見でした。お客様は男性と女性がおおよそ半々となっており、年代は幅広く、若い方から年配の方までいらっしゃる印象です。
Buyee Connectを利用することで海外販売に対する認識が変わり、今後は販売拡大に向けて力を入れていく方針といたしました。当社の場合は店舗にも多数の外国人のお客様がご来店するため、その方々に向けて当社のECサイトが海外でもご利用いただけることをご案内していくほか、海外のお客様にむけてSNSでのコミュニケーションも増やしていきたいと考えています。一部のSNSは複数言語で運用し、広告配信も行っておりますが、海外のお客様はクリック率が高い傾向にあります。当社は今後もお茶の品質を追求し続けて、新しい在り方を探求し、宇治茶のもつ魅力を広く世の中に伝えていきたいと考えています。
INTERVIEWEE
WEB営業部 マネージャー
舩木秀訓
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